2010/02/20(
Sat
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外国人参政権は「国家主義」と「世界市民主義」の戦い
現在の民主党政権にとって試金石はいろいろあるだろうが、一面的に見れば、夫婦別姓法案と外国人参政権法案の扱いに象徴されるだろうと当初から感じてきた。いずれも与党内の国民新党が執拗に反対しているテーマではあるが、こと外国人参政権については、左翼と右翼の戦いなどというものではけっしてない。わかりやすくいえば、「国家主義」と「世界市民主義」のぶつかり合いといってよいテーマであろうと感じている。
反対派が必ず持ち出すのは「国益」「主権」の問題であり、これを外国人に渡してしまうことになりかねないと危機感を煽る。挙げ句のはては、他国による国家侵略に結びつくという短絡的ともいえる発想に落ち着く。一方で、賛成派は、その国に一定の年月居住し、まじめに市民生活を行っている以上、こと地方政治に関しては政治参加を許容してよいという考え方であり、むしろ偏狂な国家主義を超越した生き方といえよう。
わかりやすくいえば、「国家主義」は戦前回帰の思想に結びついており、多くが、靖国参拝派と重なっている。一方の「世界市民主義」が、21世紀的な未来志向の考え方であることはご理解いただけよう。双方の論者をみていても、そのことはある程度、明確にいえるのではないかと感じている。
それでも現在の日本は、メディアなどでは「国家主義」の勢いのほうが圧倒的に強いようだ。外国人参政権問題が遅々として進まないのは、その反映でしかない。
反対派が必ず持ち出すのは「国益」「主権」の問題であり、これを外国人に渡してしまうことになりかねないと危機感を煽る。挙げ句のはては、他国による国家侵略に結びつくという短絡的ともいえる発想に落ち着く。一方で、賛成派は、その国に一定の年月居住し、まじめに市民生活を行っている以上、こと地方政治に関しては政治参加を許容してよいという考え方であり、むしろ偏狂な国家主義を超越した生き方といえよう。
わかりやすくいえば、「国家主義」は戦前回帰の思想に結びついており、多くが、靖国参拝派と重なっている。一方の「世界市民主義」が、21世紀的な未来志向の考え方であることはご理解いただけよう。双方の論者をみていても、そのことはある程度、明確にいえるのではないかと感じている。
それでも現在の日本は、メディアなどでは「国家主義」の勢いのほうが圧倒的に強いようだ。外国人参政権問題が遅々として進まないのは、その反映でしかない。