日記

2009/02/02(Mon)
マルチ商法業界とガセネタ屋「乙骨某」の“不透明”な関係
 問題となっている政治団体・ネットワークビジネス推進連盟(略称NPU)はその前身組織名を「流通ビジネス推進政治連盟」といった。総務省が定期公表している政治資金収支報告書(2005年)によると、NPO法人「多摩レイクサイドFM」の理事をつとめるジャーナリストの乙骨某は、上記団体から「ラジオ番組製作」という名目で、3回に分けて、計33万円を受け取っていた。支出を受けた住所は、小冊子「フォーラム21」発行のフォーラム社(新宿区下宮比町)と同一である。
 さらに不可解なことは、このNPUなる組織は乙骨個人に上記の33万円の「宣伝事業費」を支出しながら、FMラジオ局そのものには一銭も支出していないことだ。FMラジオ局側は、それ以外はカネを受け取っていなかったのだろうか。監事の矢野穂積にぜひとも尋ねてみたいところである。
 ちなみに、その乙骨は現在、埼玉県の自宅を新築中という。
 乙骨は先日死去した“ペテン師”山崎正友の≪子分格≫として活動してきたジャーナリストとして知られる。≪先輩格≫の山崎はかつて、「民主政治を考える会」という政治団体のカネをちょろまかして、神奈川県に小さな一戸建ての自宅を買ったといわれていた。この1月末に原告山崎が完全敗訴した東京地裁判決でも、「自民党からの売上につき、少なくとも1億9250万円の簿外売上が生じていることになる」「原告(※山崎)が、上記簿外売上を利得したと推認することができる」と認定されている。
 乙骨がおそらく1000万円単位の費用のかかる自宅新築を、自らの原稿料・印税収入だけでできるとはとうてい考えられない。このカネの出所はどこだろうか。

※全国団体の政治資金収支報告書は、総務省の以下のホームページからだれでも閲覧することができる。各年度の「定期公表」のところから、「政治団体」へ。今年4月からは、ネット上の記録を各端末パソコンを使ってそのまま≪印刷≫することも可能になるとか。http://www.seijishikin.soumu.go.jp/